昭和40年08月02日 朝の御理解
順調であると。物事がスムーズに順調にと言うことは、おかげなんですけれども、場合によると、そのスムーズさが、順調さが、大変困った結果になるようなことがあります。今度、椛目のご造営のこと等、順調すぎたり、スムーズであったりしたら、どうにも出来ない、問題がいくらも出てくるでしょうけれども、椛目のお広前のご造営については不思議なくらいに様々な問題が横たわっておったり。
またはそのスムーズさを欠いだりしておる事ですね。そのことを、例えば私今朝から神様にお願いさせてもらいよりましたらね、例えばラムネを飲む時に、こうやって飲みますと、一偏にガバッーときたら、もうむせてしまうんです。あそこに引っかかる所がある、玉がね。引っかかる所があるから、丁度よい、丁度良いだけづつ飲めるのです。椛目の場合はそんな事です。
と言うてんなら、その引っかかることを引っかかることが良いことかと言うと、その引っかかることを引っかからんように、また次の頂き具合をする為の努力は必要なのです。そういう意味合いでですね、大変な引っかかりが出来てるんです。実は私、昨日、皆さんもご承知だったでしょうか、ここの初めの方ならご承知ですね。福岡の秋永先生のところの、もとこの馬渡の隣に、秋永さんち言うて、おばさんが参って見えましたね、敬親会の方。あの、その息子さんが福岡のある建設事務所に勤めております。
非常にさばけた人で実に人柄もよい人なんですが、ここの一番初めのご大祭の時に祭員を仕えた、そんなに縁の深い人なんです。あんた方知っとるとでしょう、佐田さん方秋永さとしさんと言うてですね、一番初めに、上滝さんのお父さん当りが祭員でおかげを頂いた時に一緒に祭員を仕えた人なんです。そんな関係があるんですけれども、私がこのお広前のことを、こういう風にしたい。
ああしたいということを、素人の考えだけはいけないから、私が玄人の方の話を聞きたい。私の考えが良いか悪いか聞きたいと。なるほどやっぱ素人考えで、それはいけませんと言うとこまでは、そりゃ先生あなたの考えなさっておる事は、そりゃなかなか良い考えですよと、例えば古屋さんが設計しておられても、もっともっとそこをまだ垢抜けしておったり、新しかったりするような場合はやっぱあるんですね。
そういう意味合いでの説明を求め聞かせて頂いて、昨日は丁度日曜日でなかなきゃ出来ないと言われるもんですから、聞かせて頂いたんですね。やはり、内容的に大変な、だから引っかかりが出来たわけです。それからまた昨日は、お月次祭の後に、久富正義さんの説明を聞いたんですけれども、大変なミスが、引っかかりが又出来てるんですね。と言うのはです、もう基礎がコンクリートが、あれだけこう出来ておるです、ところが自分達のではですね、7メートルもの違う事です。
そうすると、あの素晴らしい外観がです、もう全部くずさなければならなくなって来るんです。ね、これはもういよいよ設計と、井上組のミスなんです。正義さんは、ここにこう言う風にやってくれと言っておる通りの事をしておるだけの事です。こりゃ大変、だから今日は私、総代さんが全部という訳にはまいりませんから、見えとる方だけでも緊急に相談をして、そして緊急に、業者、または、設計士、総代さん方、寄って頂いてです、そこん所を検討したいとこう思うのです。ね、
ですからそんなことでも大変なミスなんですけど、さぁ困ったことじゃと言うことじゃ決してないという事。その引っかかっておると言う事がです、椛目にとっては丁度都合の良いことになって来るんだということです。なら都合のよいことだから、そのままほっておいて良いというのじゃないのです。ね、それは先になってみなきゃ分からんのですけれども、そのスムーズでない事、引っかかる事が必ずしも、でないと言うことではないと言う事。ですから、まぁその事をやはり検討しなければなりません。
今日は、私、善導寺のお供え物の買い物もあるんですけれども、体がこんな状態ですから、けどもやっぱり、私が行かなきゃ分かりません、ご大祭のお供え物のことですから。ですから、今朝ただ今からすぐ、男の総代さんだけでも残って頂いて良いでしょうか。あの検討して頂いて、私が昨日聞いて来たことだけでも聞いてもらい、それからこんなにミスが出来ておるという事を知って頂いてです。
新たに皆さんが検討して頂きたいと思うんです。ですからまだ幸い、その仕事がそこまで進んでない事は、まぁ幸いですけれども、おかげ頂きたいと思いますから、ただ、今朝のそういうような御理解とも、私の説明とも分かりませんような中からですたい、お互いのことでも同じ事です。スムーズに行くことだけがおかげじゃぁないと言う事。あそこに昨日、その設計のとですね、今度、出来ておる設計とです、例えば現在基礎を作っておる所とをですね、張り紙を同じに作ってから、当てはめて見ました。
ところが、帰りがけにご覧ください。あのような赤線で貼っておるところの位置に、お広前と住宅に行くわけなんです。そりゃもう全然、違った感じになってです、あの広々としたお広前に何のために、こういうような贅沢な間取りをしておったかと。それは、例えば、どの部屋からでも耳納山が見えるようにとか、どの部屋でも風通しが良いようにということの為に工夫してあったんです。それが、こうやってお広前と住宅が斜めになりますからもう、風通しも明り取りも、折角のお広前から耳納山も見えんというような格好になるわけなんですよ。
それが狭い土地でです。もう(このくらい?)で建てなきゃ仕方がないなら、いざ知らずですけども、それでもどんなにこう言うてふうにてても、言うならこのまま建たんならんわけになるね、ですからそこの検討をですね、私は業者と設計士を集めて、総代さん方を集めて、そのことの緊急会議を開きたいと思いますので、今日はこれでご無礼いたします。どうぞ急いであの、何か特別お伺いのある方は先に出てきてお伺いをやらして下さい、直ぐ下がりますから。皆さんもどうぞ。
(終わり)